みんな ありがとう
by epiplectic3110
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
絶望や希望
a0009216_0554759.jpg

人の足を止めるのは
絶望ではなく諦め

人の足をすすめるのは
希望ではなく意思


[PR]
# by epiplectic3110 | 2005-06-18 00:56 |
親友
惟れ 魂にして  霊有るものならば
舊の知己を 忘るること莫

ただ要ず  本性を持して
終に 傾倚するところ なからしめむことを


我が凶慝を瞰ませば
我を撃つこと 神鬼の如くあらまほし


我が辜無きを察みせば
我がために 冥理を請ひてまし

冥理遂に決すること無くは
茲れより長く已むなむ

言へば涙し 千行ながる
我路今し 此の如し

聞けば 腸い九たび轉る
幽途 復 何以ぞ

君の魂にもし精霊が宿るものならば昔の友を忘れたもうな
私はいつも正常な意識を持って所信をぐらつかせたくないのだ
どうか 私のささえとなってくれ

だから 君
もし私に道理に外れた行いがあったと見抜くならば
神鬼が悪霊を破砕するように私を撃ちくだいてくれたまえ

しかし 君
もし私が無辜の罪で苦しんでいると見とおすならば
どうか私のために天道に冥理を請うてくれ

その天道の冥理をもってしても解決することができないのなら
私は何を言おう  永久に沈黙しよう
[PR]
# by epiplectic3110 | 2005-06-17 21:20 |
交差する時の中で
小学校の頃 姉と喧嘩をした。
今となっては理由は思い出せない。

大げんかしたあげく、夜中に家から放り出された。
多分誰からみても自分が悪かったのだろう。

放り出されたのは自分一人だった。

泣きながら家のインターフォンを鳴らし続けたが
扉を開けてくれるはずも無く

しばらく途方に暮れて 星の輝く空を眺めた。


そう あれは九月だった。
蒸し暑くてヤブ蚊が沢山飛んでいた。


なぜ自分だけ出されたのか
親は自分の事が嫌いになったのだろうか
もう二度とこの扉は開く事は無いのだろうか

そんな事を考えているうちに 悲しくなり
やがてヤケになってきた。


もういい 家出してやる
そしてうんと心配すればいいんだ。
外に放り出した事を後悔すればいいんだ。


僕はそう決心して、駅に向かって歩き出した。

突然放り出されたのでお金もない
当然電車に乗る事も出来なかったし
切符を買えるかさえ怪しかった。

でも、駅に向かって歩く事は重要だった。
駅の周りは色々な大人がいる。

当時の自分にとって駅周辺は
子供が行ってはいけない場所ランキング第一位だった。

悪い大人に捕まってやれ
不良にからまれろ
おまわりさんに捕まれ

そう思って駅に向かって歩いた。


当時、駅の近くにはコンビニは無く
出来たばかりの駅前ハイツという大型マンションと
宇都宮病院と言う古めかしい病院
寂れたロッテリアとタクシー乗り場
訳の分からない飲み屋多数があった。


それは二十分あまりの道のりだった。
僕は駅前まで行くと、目的を失った。

ついたところで何をするかは考えていなかったからだ。

仕方なく、駅前ハイツの棟と棟の間にある広場に向かった。
そこにはベンチがいくつかあるし、普段かくれんぼをしていたので
いくらでも隠れる場所はあった。

親が捜しにきても絶対に逃げ通す事が出来る自信があった。


駅前ハイツの広場にたどり着くと
ベンチには先客・・・若い男が一人 ぽつんと座っていた。


紺のズボンと黒のジャケット 白いYシャツ
手には小説と缶コーヒー


闇に溶けてしまいそうなその男は
片手で器用にページをめくりながら薄暗いベンチで読書していた。

時々思い出したようにコーヒーを飲み
カサリとページをめくった。


近くにあった街頭時計をみると 時刻は十二時近く

しばらく躊躇したあとに その男の前を素通りし
その先にあるツツジの木の下(秘密基地と呼んでいた)に向かう事にした。



てくてくと歩いてその男の前を通り過ぎると 男は突然声をかけてきた。
「ねぇ ちょっとそこのキミ」

誘拐犯とか痴漢だったらどうしようという思いがよぎる。

立ち止まって振り返ると
男は、さも通りがかりの友人に声をかけるかのように話しかけてきた。

「この辺に自動販売機ない?コーヒー切らしちゃって」

拍子抜けした。
学校で教えられていた誘拐犯は
「おかあさんが捜しているから一緒に来よう」とか言うはずだった。

当時の自分は何の疑いも無く自動販売機の場所を答えた。
そしてその男がよくわからないようだったので自動販売機まで連れて行った。

(今思うとかなり危険な事である。
 自分が誘拐する時はこの手を使おうと心に決めている。)

男はコーヒーを買い、お礼に三ツ矢サイダーを買ってくれた。
そしてそのあと、男と並んでさっきのベンチに腰掛け
サイダーを飲みながら男と話した。


キミはこんな時間に何をやっているの?と聞かれたので
家出したんだ もう家になんか帰らないと答えた。

男はそっと遠くを見て そうか そりゃたいへんだ と呟いた。


なんで家出をしたのか聞いてきたので全部話してやった。
姉と喧嘩した事 怒った勢いで近くのマヨネーズを姉にかけた事
怒られたあげく放り出された事

男はうんうんとうなずきながら
時に吹き出してくっくっくと笑った(特にマヨネーズのことについて)

僕は話しているうちに
喧嘩の理由も家出の理由もどうでもいい事のように思えてきた。

自分がやった事は悪い事で
喧嘩の原因は本当に些細な事だった。

話しているうちに言葉は勢いを失い
しばらくすると、すっかり話す事は無くなってしまった。


話す事が無くなったので今度は聞いてみる事にした。
「おにーさんはなんでここにいるの?」と

すると彼はこう答えた。

自分はお医者さんの卵で
あと二年したらお医者さんになる。

今はそのために病院で勉強しているんだけれど
自分が世話していた患者さんが今日死んじゃったんだ と

今日は悲しい気分だから
いまはこうして外で本を読んでいるんだ と

寂しそうな笑顔で答えた。



僕はどう答えていいかわからずにただ黙っていた。
当時の僕には人の死というのはよくわからなかったし
遠く離れた世界の出来事で 自分には関係ない事だったからだ。

しばらく黙ってサイダーを飲んでいると
男はコーヒーを飲み終えて 立ち上がった。

「バイバイ少年 話してくれてありがとう」

そういうと 彼は駅の方向に歩いていった。

どうしていいのかわからずに ただ男の後ろ姿を眺めた。

家出は こうしてあっけなく終了した。



その後、家に帰った自分は 姉にゴメンナサイを言い
布団に潜り込んで寝た。

そしてあの男の事を考えた。

よく理解できなかったけれど
あの男の言っていたそれは ひどく悲しい事に思えた。




あれから月日が経ち、僕は医学部に入学した。

そして今、あの男と同じ学年になった。

あのときあの男が話していた事が 少しだけ分かるようになった。
そしてコーヒーを飲み、夜の公園で小説を読むようになった。

駅前は様変わりし、町並みは変わったけれど

広場にあるベンチと闇夜にうずくまる自動販売機は
今も変わらず存在している。

そのベンチに座って小説を読むとき
いつもあの男の事を思い出す。

きっと それはひどく悲しい事だったのだ。

そして今日も、家出少年が通りがかるのを待ちつつ
夜空の下で、小説を読む。

あの日の自分に再会できることを信じて
[PR]
# by epiplectic3110 | 2005-06-15 00:53 |
in front of your eyes
Was ist das Schwerste von allem?
Was dir das Leichteste dunket: Mit den Augen zu sehen was von der Augen dir leigt.
[PR]
# by epiplectic3110 | 2005-06-08 22:36 |
友とコーヒーと嘘と胃袋
※注意
今日の日記は専門用語オンパレードです。
内容も間違いだらけかもしれませんが
自分のためにつけた日記なので ご容赦ください。
すぐに削除するかもしれません。

本文
[PR]
# by epiplectic3110 | 2005-05-27 23:00 |