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by epiplectic3110
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君だけを〜スピッツSSバトン〜

スピッツショートストーリーバトン
誰からのご指名かは秘密☆

自分の好きなスピッツの曲で 
お話をかきましょーという企画
当然 実話ではないです

もう一度言いますが 実話ではないです はい


本当は 「君が思い出になる前に」で書こうと思ったのですが
つらい失恋の後に「君が思い出になる前に」と美しい声で歌ってくれた同学の友人が読者さんにいるのでwちょっと痛すぎて書けませんでした。

なので ちょっぴり実話エピソードをちりばめつつ
創作モノで終わらせてみました〜

いや あくまで創作ですから そこんとこよろしく





火の灯っていない キャンドル
音楽 照明 そして 幸せそうな二人

友人の結婚式のさなか
久々に会った友人達と同じテーブルで
あの頃一緒だった仲間達と談笑しながら

僕は一人だった



そう その時僕は 五年前にいた
彼女と出会った 五年前に


僕が彼女と出会ったのは
大学一年の頃

今思えば
はじめての 一目惚れだった

大学生活がはじまり
夢にまで見た医学生になり
これからの可能性に輝いていたあの頃

そして 僕が 今よりいっそう子供だった時

出会ってしまったあの人は

きっと付き合ってもうまくいかないし
僕のような人間に惚れることもないと分かりつつも

どうしようもなく好きになってしまった人だった

この恋は かなわない
この恋は かなっても 幸せにはなれない

そんなことを思いつつも
どんどんと引き込まれていく自分を
どうにも止めることが出来ずに
そしてそれを言葉にすることも出来ずに

出来るだけそばに
出来るだけ一緒に

そうやって ささやかな幸せを噛みしめるだけの
ささやかな そして どうすることも出来ない
片思いだった


夏休みが始まろうというある日
出身高校の医師会に出席したあとに
彼女からメールが来ていた

「この間の書類の件だけど」

他愛もない仕事の内容だった

手短に返信内容を書き
両国で暇をもてあましていると書くと
彼女は上野をぶらついていると言った

「それなら 上野の本屋で偶然会わない?」

と返信すると
「なにそれw いいよ」
と 返事が来た

用事がない時に 彼女に会える
要件がないのに 彼女と話せる

そのことだけに浮かれて
僕はいそいそと山手線に乗り換えた

上野の駅にある本屋に行くと
彼女は雑誌を立ち読みしていた

その後ろ姿が 好きだったから
そっと心のシャッターを押すように
少しだけ 眺めてから 足を踏み出した

「おや 奇遇だね」

そう声をかけると

「あれ ヱピくん!? 奇遇だね」

と 大げさに驚いた

いたずらっぽく笑いながら
そう言う彼女が 可愛らしかった

少し喫茶店で話したあとに
「これから用があるから」
と立ち上がる彼女

彼女の薬指には シルバーのリングが光っていた
聞くと 少し恥ずかしそうに
いま 同学のコとつきあってるの と打ち明けてくれた

「そか 楽しんできてね♪」
とニッコリ笑ってみたが
その笑顔が引きつっていなかったかは
僕にはわからない


あれから五年経ち
二人には色々なことがあった

二人は 良い友達だった

酔った勢いで ふざけて
一度だけキスをしたこともあったけれど

カレシの愚痴を聞いたこともあれば
僕も彼女が出来て その相談をしたこともあった

でも 心は 
あの時の あの上野の喫茶店に おいてきたまま

あの時の あの場所
飲みかけのブラックコーヒーと
ミルクティといっしょに




ぼんやりとした顔をしていたのか
となりに座っている友人に「どうした?」と聞かれ
「タバコでも吸おうかと思って」と
グラスに注がれたロゼに口をつけた

「新郎新婦によるキャンドルサービスです」

皆が 二人を拍手で迎える

幸せそうな笑顔

キャンドルを持つ友人のウェディングドレス姿は
まるで別人のように美しかった

僕の座るテーブルに キャンドルをともす 二人

僕は その友人に向かって言った

「ずっと しあわせでいて」


彼女は
「つぎはヱピくんだね」
と いたずらっぽく笑った 

その笑顔は ドレスを着ていても
きっと 五年前と同じだった

披露宴の後半 中座して外に出た
タバコに火をつけ
空に向かって 煙を吹き出す

暗くなり始めた空に 星はなかった

くわえたタバコの煙が
目に入って

涙が出た


その涙は きっと タバコのせいだった


五年間が作り出した
大人という幻想は
僕の首にネクタイを締めさせ
悲しい時に 笑顔を作らせ

祝福する時に 涙をこぼさせなかった

ずっと しあわせでいて

そう 空に向かってつぶやくと
僕は会場に向かって 歩き始めた



music SPITZ「君だけを」
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A00184
+++++++++++++++++++++++++++

さてとてと
秘密裏にバトンは回したので
欲しい方はひろっていってくださいな♪
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by epiplectic3110 | 2006-03-31 02:19 | | Trackback | Comments(5)
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Commented by un_antique at 2006-03-31 03:31
スピッツでは 俺は作れないなぁ。
でもこの企画パクって何か書いてみようかな。
駄作だったら消しちゃお。

この文読んでて思ったんだけど、あるものを作りましょ。
医師になる前に。

それはまた会った時に話します。
Commented by GALANT's Cafe at 2006-03-31 19:22 x
うーん。
結婚式に出て、祝ってあげられただけ、まだいいかもしれないね(意味深)
Commented by earll73 at 2006-04-04 00:06
創作とわかって読んでいるものの、ね。
Commented by kousyu at 2006-04-04 23:02 x
epiさん
エキブロNO74のkousyuです。
事情によりURLを変更しました。エキブロにて訂正お願いします。
Commented by epiplectic3110 at 2006-04-11 15:47
>たくろー
期待してます☆

>かふぇさん
詳細キボンヌ

>番頭さん
いや そうさくですから!!

>kousyuさん
了解致しました。
レスが遅くなって申し訳ありませんですm(_ _)m
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